関岡晴美
新聞の折り込み「山へのお誘い」のチラシがいつも気になっていた。行こうかな〜
知らない人ばかりだしな〜、そのうちに期日が過ぎてゆくそんな繰り返しが何度か続いた。
「福知山に行きませんか」クラブの方に誘われた。気持ちが動いた。上野峡(あがのきょう)
からのコースということだ。まだ、登ったことがないコースだ。
「いきます」
当日は前日の大雨がやんで梅雨の晴れ間、白糸の滝から歩き始める。緑いっぱいの
木立の中を歩く。湿った空気、風も通らない、歩く、歩く、歩く、汗、汗、汗、メガネが曇る。
あとどれくらい〜と誰かの声、うぐいすの鳴き声が下に聞こえだした。樹海を抜けた。あっ
もう頂上だ、ヤッホー、陽射しも出てきた。香春岳の一の岳・二の岳が眼下に見える、平に
採られている。遠くに見えるのは足立山かな。
一歩一歩積み重ねてたどり着いた充実感を体いっぱいに味わった。
登ってきたコースを下山、うぐいすの鳴き声が軽やかにひびく。
さあ温泉だ、「今日はなんか人が多いね〜」「すみません、私たちグループできてます」
ほうじょう温泉につかり下山後の心地よい疲れを楽しむ。
田川石炭歴史博物館、香春の道の駅に寄り帰途についた。お疲れ様でした。